# 067

私は地球からきた、という挨拶
私は愛と憎しみの世界からきた 
そこでは逃げることは運命のゆがみだった
そこでは死は生きるための糧(食料)だった
そこでは与えるものは聞くことのできない贈り物だった
私は二つに分けられた橋の国からやってきた
そしてそこの川は化学物質が潜んで(隠れて)いるところをちょうど流れていた
私は公害で空が汚れ監禁が唯一の解決策だった国からやってきた
貢献することが殺人だった世界
未熟は聞くことのできない声
私は王と大統領の国からやってきた
証拠のないことが真の制御(コントロール)になる場所
魂の自由
昔に戻るにつれて冷めていく
私はもはや存在しない国からきた

私は裕福でもあり貧乏でもある国からきた
豊富な食事と飢え
他の人たちが休日の夕食のときに肉が切られているが子供たちは飢えている場所
私は鉄砲やナイフのようなおもちゃが
子供の本当に喜ぶプレゼントになっている場所からきた
そこではサンタクロースの信じ方を教えてくれた
しかし決して自分自身信じる方法を教えてくれなかった
私はあなたを愛している
私は秩序と無秩序の国からきた
国境の横断は見てすぐに発砲することを意味していた
殺し屋の視界から安全なのは夜だった
私は倉庫の明かりで意識を取り戻した
どうしてみんなとうまくやっていくことができなかったのか?
私は世界からきた
もはや存在しない国からきた

私は二百年間も夏に数百万人の大行進があってそれぞれのドラマーに合わせて
歌を歌っていた世界からきた
(そこは)大多数の人は貧乏でほんの一握りの少数の人々が優先され
大人たちが一人寂しく死んでいく所で
売春が行われる世界(女子学生の秘密の会員制社交ダンスパーティ)
私は壁が破壊された国からきた 一方ではお墓が造られていた
地球温暖化は訴えている
最後の日は近い
しかし皆が無知のために誰にも届いていない(誰も聞くことができない)
何を身にまとおうと毒は皮膚に届く(何を着ようとも毒は髪に色を塗る)
そして大気圏 オゾンホールに穴をあける
もうこれ以上 破壊者(行為者)になりたくない
心配していたのは結果のみ
私は世界からきた
私は世界からきた
もはや存在しない国からきた

◇『そしてそこの川は化学物質が潜んで(隠れて)いるところをちょうど流れていた/私は公害で空が汚れ監禁が唯一の解決策だった国からやってきた』

  …水質汚濁・大気汚染について

 

 水質汚濁とは河川や湖沼、海洋などの水環境の水質が悪化することをいう。汚濁の要因は、工業廃水、生活排水、鉱物汚染、農薬汚染、二次的に発生する富栄養化など、さまざまであるが、そのいずれもが生物の生存を危うくし、人間の健康を損なう要因となる。

日本では環境基本法によって、水質汚濁が事業活動などによって広範囲に生じ、人間の健康や生活に被害をおよぼしている場合には、それを公害と認定するとしている。そのうえで、望ましいとされる環境基準をみたすために水質汚濁防止法が制定されている。

 

 

 大気汚染は、私達が社会活動を行うことに伴って引き起こされる。その主な原因としては、工場などが生産活動を行う際に大気汚染物質が排出される場合と物流や人流など自動車の使用によって大気汚染物質が排出される場合がある。わが国では、1960年代から1980年代にかけて工場から大量の二酸化硫黄(SO2)等が排出され、工業地帯など工場が集中する地域を中心として著しい大気汚染が発生した。最近では、大都市を中心に自動車特にディーゼル車から排出される二酸化窒素(NO2)及び浮遊粒子状物質(SPM)による大気汚染が問題となっており、その対策が急務となっている。これらの大気汚染物質は、呼吸器に望ましくない影響を与えるものとされている。 

 

 

 

◇『地球温暖化は訴えている』…温暖化について

 

 地球は、太陽光のエネルギーを受けて温められている一方で、この温められた熱エネルギーを宇宙空間に放出している。この双方の反復運動がバランスよく行われることにより、我々人類が住みやすい平均した温度を保っている。ところがCO2などの温室効果ガスの濃度が上がると、温められた熱を宇宙空間に放出する運動が妨げられ、地球が温室バリアーで包まれた状態になり、地表の温度が必要以上に上がってしまう。これが温暖化である。

 温暖化の影響により世界各地で、温暖化に関連すると考えられる異常気象(洪水、熱波、エルニーニョによる現象など)により、多くの被害が生じている。 

例えばアジアでも、すでに異常気象の頻度や強度が増大しており、今後温暖化が進むと、農業生産、水資源、沿岸低地、健康などへの影響が予測されている。途上国では、現在も公害・環境問題に直面しており、温暖化や異常気象の増加は、人の生活や生産基盤に一層の大打撃を与える可能性がある。 

 

 

     『そして大気圏 オゾンホールに穴をあける』…オゾン層の破壊について

我々の目で見ることはできないが、地上約10〜50kmに広がる成層圏のうち、約20〜25kmの範囲にオゾン(O3)の濃い層があり、これをオゾン層という。オゾンホールとは、オゾン層の一部に通常のオゾン濃度に比べて半分程度にまで濃度が減少し、穴が開いたような場所のことをさし、その形状からオゾンホールと呼ばれている。オゾンホールは1980年代の初め頃に南極の上空で発見され、1992年以降は大規模なものが毎年出現している。オゾンホールは通常9月から11月の期間に発生し、9月下旬から10月上旬に最盛期を迎える。

オゾン層は、人間が生活の中で利用している冷蔵庫やエアコンの冷媒、スプレーの噴射剤などに使用されてきたフロンが原因で破壊されてきた。オゾン層が破壊されることにより、いくつかの影響が懸念されている。

  • 皮膚がん、白内障などの増加や免疫力の低下による感染症の増加
  • 海洋生態系への影響(水面に浮遊しているプランクトンなどが影響を受けやすく、それを餌にしている魚などにも影響が及ぶ)
  • 植物、農作物への影響

フロンは化学的に安定な物質であるため、一度大気中に放出するとなかなか分解されず、10年程度かけてオゾン層に到達すると言われ、現在起きているオゾン層の破壊はおよそ10年前に放出したフロンの影響だと考えられている。そのため、現在取り組まれている規制の効果が現れるのは10数年後になると予想されるが、今最善の対策を行わなければ手遅れになることは言うまでもないことである。